匿名でブログを持つのに、1年目はいくらかかるか。3パターンの実額を出します

匿名ブログの年間費用を3パターンで比べるイメージ 未分類

この記事について

この記事のリンクは、すべて公式ページへの直リンクです。比較で報酬は受け取っていません。

当サイトは、手順を解説する記事では広告リンクを使うことがありますが、 選択肢を並べて比べる記事では使いません。理由は 広告に関する方針 に書いています。

金額はすべて2026年7月30日に各社の公式ページから取得したものです。 当サイトのエックスサーバー実支払額のみ、2026年7月31日に契約実績から確認しました。 料金は改定されます。申込の前に必ず公式ページでご確認ください。

結論:1年目の実額

先に表を出します。前提と内訳は後で説明します。

A. 名前を出さずにサイトを持つ B. 名前を出さずにサイトを持つ(サーバーあり) C. 名前を出さずに商品を売る
ホスティング 0円 13,200円 13,200円
ドメイン 年1,721円(XServerドメインの .com 更新料金を参照) 0円(サーバー特典) 0円(サーバー特典)
Whois代行 0円 0円 0円
バーチャルオフィス — — 約7,920〜27,720円
1年目 合計 1,721円 13,200円 21,120〜40,920円
氏名は隠せるか ✅ ✅ ❌ 隠せない

一番重要なのは最下段です。

Cは一番高くつくのに、目的(匿名)を達成できません。理由は §4 で書きます。 「匿名で売りたい」と考えている方は、そこだけでも読んでください。

1. 前提:「匿名」を2つに分けます

費用の話の前に、言葉を分けます。ここが混ざっていると金額の比較ができません。

やりたいこと 必要なもの
匿名で持つ 本名を出さずにサイト・ブログを運営する ドメインのWhois代行
匿名で売る 本名を出さずに自分の商品を販売する Whois代行 + 特定商取引法への対応

この2つは、費用も難易度も別物です。 多くの解説記事は前者だけを扱っていて、後者に触れていません。

2. パターンA|無料ホスティング(最安)

サーバー代を払わず、ドメイン代だけで始める構成です。

項目 費用
Cloudflare Pages(静的サイトのホスティング) 0円
独自ドメイン .com 年 1,721円(XServerドメインの更新料金を参照)
WHOIS のプライバシー保護 0円
合計 年 1,721円

Cloudflare Pages は静的サイトなら月額0円で、独自ドメイン・無料SSL・CDNが使えます。 上表のドメイン代は、XServerドメインの .com 更新料金を具体例にしています。 XServerドメインのWhois情報公開代行は無料です。

出典:Cloudflare Pages / XServerドメイン「価格一覧」 / エックスサーバー「Whoisについて」(2026年7月30日取得)

向いている人・向いていない人

向いている:記事を Markdown で書き、Git で管理することに抵抗がない方。

向いていない:ブラウザだけで記事を書きたい方。 Cloudflare Pages は管理画面から記事を書く仕組みがありません。 問い合わせフォームも自前では作れず、外部サービスに頼ることになります。

最後の点は、匿名運営では地味に効きます。問い合わせ先を外部サービスに預けると、 情報の置き場所が1つ増えます。

3. パターンB|レンタルサーバー(当サイトの構成)

当サイト(tsukutta-ato.com)はこの構成です。実際に払った内訳を出します。

項目 費用
エックスサーバー スタンダード(12ヶ月) 13,200円
独自ドメイン .com 0円(サーバー契約の特典)
Whois情報公開代行 0円
WordPress・SSL 0円(サーバーに含まれる)
合計 13,200円

ドメインが0円になる条件

エックスサーバーのスタンダードプランを新規契約する場合、 12か月以上の契約期間で料金を支払い、自動更新を有効にすると、独自ドメイン1つが無料になります。 24か月以上なら2つです。対象には .com が含まれ、サーバー契約が有効な間は無料提供が続きます。

出典:エックスサーバー「独自ドメイン永久無料特典」(2026年7月30日取得)

Whois情報公開代行も無料です。

出典:エックスサーバー「Whoisについて」(2026年7月30日取得)

設定手順と、代行が効いているかの確認方法は別記事に書きました。 → 独自ドメインを取ると、本名と住所は公開されるのか

Aとの差額で、何を買っているか

  • ブラウザから記事を書ける(WordPress)
  • 問い合わせフォームを自分のドメイン上に置ける
  • 独自ドメインのメールアドレスが使える
  • ドメイン代が実質0円になる

無料ホスティングとの差額を「時間と、情報の置き場所を減らすこと」に払うかどうか、という判断です。

4. パターンC|匿名で「売る」場合

ここが本題です。費用が跳ね上がるのに、目的を達成できません。

なぜ費用が増えるのか

自分の商品を販売すると、特定商取引法に基づく表示が必要になります。

消費者庁の解説によれば、営利目的で反復継続して有料コンテンツ(有料記事・PDF・テンプレート等)を 販売する場合、個人であっても「販売業者」に該当し得ます。表示が必要とされるのは、

  • 氏名(戸籍上の氏名。屋号やペンネームでは足りないとされています)
  • 実際に機能する住所・電話番号

出典:消費者庁「特定商取引法ガイド/通信販売」(2026年7月30日取得)

自宅住所を出したくない場合、バーチャルオフィスを契約することになります。

プラン 費用
GMOオフィスサポート(住所掲載のみ) 月 660円=年 7,920円
GMOオフィスサポート(郵便転送 月1回) 月 1,650円+実費=年 19,800円+実費

出典:GMOオフィスサポート 料金(2026年7月30日取得)

注意点:バーチャルオフィスは、郵便・連絡先として実際に機能している必要があります。 住所だけ借りて連絡が取れない状態は認められません。

そして、氏名は隠せません

これが結論です。

バーチャルオフィスで解決するのは住所だけです。氏名の表示義務は残ります。

手段 住所 氏名
Whois代行 ドメイン側のみ ドメイン側のみ
バーチャルオフィス 隠せる 隠せない
プラットフォームの非公開機能 隠せる場合がある サービスによる
法人化 登記・事業上の住所が必要 完全には隠せない

法人がインターネット上で通信販売の広告をする場合も、法人名だけでなく、 代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名表示が必要とされています。 法人化しても、個人名をまったく出さずに販売できるとは限りません。

つまり、こうなります

匿名でサイトを持つ      → 無料ホスティングなら年1,721円、サーバー利用時は実支払額
匿名で商品を売る        → サーバー代に住所利用料を足しても、責任者の氏名表示は残る

「匿名で売りたい」なら、費用より先に決めるべきことがあります。 氏名が表示される前提を受け入れるのか、そもそも自分では売らないのか。

当サイトは3番目を選んでいます(運営者情報)。

5. 見落とされやすい費用

金額表に出てこないものを挙げます。

ドメインの更新料

取得時が安く、2年目から上がるのが一般的です。 「初年度0円」を見て決めると、翌年に想定外の請求が来ます。更新料を必ず確認してください。

エックスサーバーの永久無料特典は、サーバー契約が有効な間だけ無料が続く仕組みです。 特典対象ドメインを他社へ移管する場合は、原則として特典の解除手数料として ドメイン1年分の更新料金が必要です。サーバーを解約する場合も特典の利用権は終了するため、 解約前にドメインを維持する方法と費用をサポートへ確認する必要があります。

.jp を選んだ場合

XServerドメインの更新料金を例にすると、ローマ字の .jp は年3,102円、 .com は年1,721円です。 加えて、匿名性の面で不利です。

JPRS の登録者情報非表示制度で隠せるのは [登録者名] のみで、 公開連絡窓口の名前・住所・電話番号は常時公開されます。

出典:JPRS「JPドメイン名の登録者情報非表示制度について」(2026年7月30日取得)

事業者によっては公開連絡窓口も代理公開できますが、属性型JP(.co.jp 等)は対象外の場合があります。 詳細は 別記事 に書きました。

移行コスト

後から構成を変えると、URLが変わって検索順位を失うことがあります。 最初にドメイン名を決めきることが、一番安い節約です。

まとめ:どれを選ぶか

3つの質問で決まります。

質問1|ブラウザから記事を書きたいですか

  • はい → B(レンタルサーバー)
  • いいえ、Markdown と Git でよい → 質問2へ

質問2|問い合わせフォームを自分のドメイン上に置きたいですか

  • はい → B
  • 外部サービスでよい → A(無料ホスティング)

質問3|自分の商品を売る予定はありますか

  • はい → 金額の前に、氏名が表示される前提を受け入れられるか決めてください(§4)
  • いいえ(アフィリエイトや情報発信のみ) → A または B で足ります

当サイトが商品の販売主体にならず、申込みも受け付けないアフィリエイト紹介のみの場合、 通信販売の販売業者としての氏名・住所の表示義務は原則発生しません。 消費者庁は、通信販売規制を受ける広告を、販売業者等がその広告に基づいて申込みを受ける意思があり、 消費者がその表示から申込みできるものと説明しています。自分の商品を販売する場合や、 当サイト上で申込みを受け付ける場合は別です。なお、アフィリエイト記事には広告であることを表示します。

記載に誤りを見つけられた場合は、お問い合わせからご指摘ください。 確認のうえ訂正し、訂正した旨を記事に残します。

出典

すべて2026年7月30日に取得しています。料金・規約は改定されます。申込の前に必ず公式ページでご確認ください。

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